僕は幼少期にYAMAHAのエレクトーン教室に通っていたので、一応語句は知らなくとも基本的な楽譜の読み方はわかっているつもりでした。
しかし知識漏れも多々あるようだったので、そんな僕にちょうどいい本でした。
既知と未知の割合がこのぐらいの本が読みやすいですね。
僕はマンドリンクラブ出身の人間なので、マンドリン属・ギター・ベースの楽譜ぐらいしか見ることがないのですが、去年の部内発表会にて管楽器の楽譜を見る機会がありました。
なぜ管楽器の楽譜を見る機会があったかというと、「この曲弾きたいけどマンドリンアレンジがないなあ・・・。じゃあブラスアレンジ弾けばいいじゃん」という考えなしの愚行からです。
そこで各楽譜をそれぞれのパートに適当に割り振り、合わせてみると、なんともキモチワルイ・・・。
僕は移調楽器というものを知らなかったのです。
例えば、ソプラノ・リコーダーは孔を全部抑えるとドの音が出ます。
しかし、アルト・リコーダーで同じ様に全部の孔を抑えるとファの音が出ます。
奏者が両方を弾き分けようと思ったら大変です。
同じような指使いなのに、出る音程が違うわけなので。
単純に楽器2つの弾き方を覚えるよりややこしいでしょうね。
そこでこの問題を、楽譜のキーの変更で解決します。
アルト・リコーダーで楽譜を読んで演奏する場合、楽譜側で完全5度だけキーを上げてやればソプラノ・リコーダーと同じ指使いで演奏できます。
説明すると難しいですねこれ。
「そんな画期的な方法があったか!」と一瞬思いましたが、そういえば僕も同じようなことをやっていました。
僕はマンドラ奏者なのですが、たまにマンドチェロパートで弾きたくなることがあります。
そんな時の問題点は、チェロの音程がマンドラの完全4度下だということと、楽譜がヘ音記号であるということ。
マンドリンとマンドラはちょうど1オクターブ違うだけなので、どちらも楽に弾き分けることが出来ます。しかしチェロだとそうもいきません。
そこで、チェロの楽譜を4度調を上げて更にト音記号に直すことで、マンドチェロをマンドラと同じ運指で弾くことができるようになります。
ただ、4度上げるという作業がめんどくさかったですけどね。
どうしてもマンドチェロを弾かなければならない事があった際は是非この方法でどうぞ。